Q.税理士/公認会計士をされる前は看護師をされていたのですか?
A.はい。看護師として病院・介護施設・在宅事業等で4年ほど勤務していました。
Q.看護師からなぜ税理士・会計士業界に転身しようと考えたのですか?
A.私は看護師業務が好きで仕事も楽しくしていました。ただ、あるとき知人が介護事業を経営不振から閉鎖したという話を聞きました。そのとき初めて志があっても経営がうまくいかなければ成り立たないという現実を目の当たりにしました。そのとき、なんとかそういった方の力になりたいと考えました。
そのときちょうど簿記を勉強する機会にも恵まれ、簿記の勉強を通して会計・税務・経営など総合的に経営者をサポートできる公認会計士・税理士に魅力を感じ志すことになりました。
Q.看護師から公認会計士になるためにどのくらい勉強しましたか?
A.簿記2級を取得後に病院を退職して受験に専念しました。最初の試験は一年半勉強して臨みましたが不合格でした。
その後もう一年勉強して公認会計士論文式試験に合格することができました。
そのため公認会計士論文式試験までの勉強期間は約二年半でしたが、勉強時間は合計で大体7,000時間くらいでした。そのときは日記をつけていたのですが、一日10時間ペースで700日くらい勉強しました。
個人的に公認会計士試験の勉強は奥が深く魅力的だったのであまり辛いという感覚はなく充実した期間でした。
税理士登録については公認会計士登録後に税理士登録をしています。
Q.公認会計士試験合格後から独立開業までの経歴を教えてください
A.私はもともと公認会計士の会計・経営・税務の専門知識を生かして医療・福祉業界へ貢献したいと考えていました。そこで私は医療・福祉系に特化した税務会計およびコンサルティング部門が充実した税理士法人にて病院・診療所・訪問看護ステーション・社会福祉法人等を対象に税務顧問・経営顧問・企業価値評価・経営コンサルティング業務を多数経験しました。事業計画・法人決算・個人確定申告業務なども数え切れないほどやりました。また、同時期に監査法人における法定監査業務の実務を経験しました。
これら医療福祉業界に特化した経営支援の経験を経て独立開業しました。
Q.他の医療・福祉特化の会計事務所との違いはなんですか
A.やはり看護師としての経験は非常に大きいと思います。これは経営者側のメリットとして2点あると考えます。一点目は、医療・福祉の専門用語を交えて経営の話ができる点です。おそらく、医療・福祉を専門的に学んだ税理士はほとんどいないと思います。
この強みを生かし、診療科ごとや介護事業ごとの特徴や動向、報酬改定までを踏まえたきめ細かいアドバイスを行っています。
二点目は看護師の経験を通じた職業意識です。私はお客さまへの説明と同意をはじめとしたコミュニケーション全般をとても重視しています。看護師時代は症状の説明や薬の副作用の説明等、患者さんとのコミュニケーションがいかに重要であるかを学びました。また、相手の話に丁寧に耳を傾けることの重要性も理解しています。
この経験を生かして、決算の数値や節税対策などひとつひとつの数字や対策などをわかりやすい言葉で、反応を確認しながら、納得していただけるまで丁寧に説明できることは他の会計事務所との大きな違いであると考えます。